全国保証(7164)

全国保証は、独立系の信用保証最大手。金融機関全業態と提携の住宅ローン向けが柱。沖縄除く全国営業展開。

2012年の上場以来、増収増益を続ける安定成長銘柄です。株主優待はクオカードで1年以上の長期優遇があります。

全国保証の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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盤石なビジネスモデルで安定成長

赤字にはなりえない保険ビジネス

全国保証は、住宅ローン時の連帯保証人を引き受け、保証料を徴収するビジネスを展開しています。

景気が悪くない現状では代位弁済(全国保証がローンを返済)は0.1%程度と低位に推移しており、代位弁済の金額の3分の2は回収しています。

保険と同じ仕組みで、原理的に赤字になることはほぼありえない盤石なビジネスモデルです。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)

独立系企業として独占的に事業を展開

全国保証は金融機関から独立した企業です。

独立系企業はどの金融機関からも重宝されると指摘されています。

全国保証は独立系の企業なのですがなぜそれだけ人気かというと、
子会社が保証してもグループとしてのリスク分散ができません。
かといってライバル企業に利益をだしたくない。そうなると独立系が重宝されるのですね。

引用元:Kabu Berry

こちらのブログでも同様の指摘がされています。

銀行はグループ内に保証会社を抱えているケースが多いのですが、競争激化による利鞘の縮小もあってグループ外へのリスク分散化を迫られており、これはその象徴的な出来事だと捉えました。
この傾向はしばらく続くでしょうね。

引用元:ろくすけの長期投資の旅

ほぼ独占的に事業を展開していることから、逆に言えば、ここから大きな成長はないとも指摘されています。

現在「ほぼ金融機関独占」ということならばここから大きな成長はないのではないか。

引用元:Kabu Berry

2017年 中期経営計画は超過達成

2017年3月期を最終年度とする3年中計は見事な超過達成でした。

終わった2017年3月期が3年中計の最終年度となっていましたが、売上高が
325→382億円、経常利益が188→290億円、と大幅に上振れて着地しました。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

2020年 中期経営計画は保守的

2020年3月期を最終年度とする3年中計は保守的なものとなりました。

上場から続いた急成長を終え、安定成長に移行していくものと思われます。

2020年3月期に売上高451億円(CAGR8%)、経常利益344億円(CAGR6%)を予想しているほか、目標KPIである保証債務残高13.5兆円・単年実行高81,500件を見込んでおります。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

また、今後の金利上昇リスク等を考えると、妥当な中計だという指摘もあります。

金利の上昇リスク等の不動産・金融のマクロマーケットが不透明なので、会社の想定は概ね妥当圏と思われます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

安定成長&株主還元強化フェーズか?

上記の通り、急成長期を終え、安定成長期に移行したことで、今後は株主還元に期待が集まるものと思われます。

会社側もそれを察知してか、2018年3月期は期初時点で早々に増配予想を出しています。

配当性向は未だ25%と低く、今後の連続増配が期待されます。

配当性向を今期から22→25%に変更し、期初時点から62
→74円に増配予想を出してきたのはサプライズです。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待はクオカード

株主優待は3,000円相当のクオカードです。

1年以上保有すると、5,000円相当のクオカードまたは特産品となります。

総合評価

上場以来の急成長に呼応するように上げてきた株価は、2015年以降横ばいとなっています。

今後は安定成長&連続増配銘柄としての地位が確立されていくように思います。

そうなればPER15倍前後をフェアバリューとした安定的な株価推移が見込まれます。

株主優待には長期優遇もあることから、長期ホールドが適切な銘柄かと思います。

急成長は無いものの、着実に成長していけると評価されています。

【総合評価】 ・・・「A」
堅実さが全面に出ており安定的かつ安全性に配慮して、
ニッチで実質的な寡占市場で勝負している。
決して大きくイノベーションが起こる成長こそないものの、
適切な還元と今後の提携深掘りをメインシナリオとして
金融機関との関係性を構築することで着実に成長していけると判断。

引用元:中長期投資の練習記録

ビジネスモデルは盤石ながら、成長株(20%以上成長)とは見なされない評価です。

盤石なビジネスモデルですが、成長株とは見ないほうが無難です。3.0に近い3.5です。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)

全体的に普通ですが、割安感だけが低い評価となっています。

【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:C
・財務安定度:C
・配当利回り:C
・割安感:D

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

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